小学館の図鑑 NEO POCKET -ネオぽけっと-鳥

書影画像
上田 恵介(監修)柚木 修(監修 | 著/文)水谷 高英(イラスト)
発行:小学館
ISBN:9784092172876

身近で多くの種類(生きている姿)をみることができる動物といったら鳥だと思います。学研、講談社からもポケット図鑑が出ていますが、これまでの方針を維持して小学館の図鑑としました。

巻頭に書かれている進化系統樹は、恐竜類から分岐していることがわかるように書かれているので、恐竜とのつながりもわかるようになっています。

小学館の「鳥」のポケット図鑑のもう一つの特徴は、標本図が写真ではなくイラストであることです。写真では分かりづらい細部の特徴を強調し、個体ごとの個性を無くせるのがイラストの強みです。他の出版社の図鑑は購入してじっくり眺めていないのであまり深くは言及できませんが、ざっと見た感じでは、学研は標本写真としての美しさを追求し、講談社は生き生きとした一瞬を切り取った動物写真としての芸術性に重きをおいているような感じがします。

購入して頭からパラパラと眺めていくと「ハトのなかま」の項目にドバト(カワラバト)がいなくてびっくりしました。ドバトが載っていないのかというとそういうわけではなく、伝書鳩などが野生化したものとして外来種を紹介するページに入れられています。街なかでみられるハトで外来種の問題に関心を持つきっかけをつくろうという、この図鑑のこだわりポイントの一つなのかなと感じました。

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