小学館の図鑑 NEO POCKET -ネオぽけっと- 魚

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井田 齊(監修 | 著/文)朝日田 卓(監修 | 著/文)成澤 哲夫(編集)
発行:小学館

脊椎動物の基本として、魚は欠かせないでしょう。食卓やお店とかでも、たくさんの種類が見られるだろうしね。花は学研のものでしたが、こちらは進化系統樹を基本にしている小学館のポケットタイプの学習図鑑としました。

進化系統樹の分岐が古い順に載っているので、一番最初がヌタウナギ目です。そこでめげずにとりあえず一回は最後までパラパラと眺め、読みたいところができたら、じっくり読んでもらえれば嬉しいです。

学研のポケットタイプの学習図鑑と違い、最初のページにある、からだのつくりの説明部分は、単色刷りです。製本の都合での、コストカットでしょうか。しかし、わかりやすいイラストが描かれて説明されていますので、大きな欠点にはならないと思います。

大気と海の関係や、絶滅のおそれのある種の話(レッドリスト、特定外来生物など)も、コラムとしてちりばめられていますので、これからの地球環境を考えることにもつながるでしょう。生物学の読み物としても満足できる一冊だと思います。

ここからは若干こじつけですが、同一とみなされて消えた名前(シノニム)の話や、直接的には書いていないですがサバなどの魚の模様(チューリングパターン)などは、ICT分野に関係してくる。ということは、わが研究所にもつながるのである。

そしてコバンザメよ、お前、サメじゃなかったのか。

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