こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑

これまでに送り付けた本では、理科のうち圧倒的に生物分野に偏りすぎていて、物理、化学、社会科の地理などと強くつながる地学分野が足りていないなと思いまして、身近な地学である石に着目。学研・講談社・小学館から発行されている図鑑らしい図鑑とも迷いましたが、もう少し身近に感じてほしいという思いも込めてこの図鑑にしてみました。

この図鑑の最大のポイントは第２章にあります。第２章は全体のページ数の15%ほどですが、火成岩、堆積岩、変成岩の作られ方がイラスト付きで載っており、断層、火山などの地学要素がぎゅっと詰まっています。

また質量、密度、比重という、理科つまづきポイントも少しだけ解説されており、もちろんこれだけで完璧というわけにはいきませんが、「重さ」の話は小学校3年生から始まって、高校のモル（mol）などにまでつがなる長大な伏線回収の旅になるので、ちょっとした助けになれば幸いかな。

他の章もちょっとでも頭に残ってもらえれば、第１章は元素や単体・化合物などの話が高校化学などにまで、第３章は各地の地名がでてくるので直近では小学校４年生の社会科に、第４章の実験のまとめ方、資料の残し方や作り方は大学生や社会人になるまで役に立つことでしょう。