天気・気象(学研の図鑑LIVE(ライブ)ポケット20)

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武田康男/坪木和久(監修)
発行:学研プラス
ISBN:9784052053313

地学関係の図鑑、「石」の次は気象にしました。天体の「星と星座」も入れると第三弾の地学分野です。

雲の図鑑なのかなと思っていましたが、読んでみたら期待以上の内容の充実ぶりでした。この本を楽しめたのなら、地学はもちろん物理や化学も高校・大学初級までの基礎ができたといって良いと思います。まさに地球はでっかい理科の教科書です。

理科だけじゃなく、やませ、六甲おろし、帆船での貿易に重要な大気の大循環など社会科に関わる話題や、火山、隕石などの気象以外の話題、また異常気象や避難・避難情報の意味など、これからの社会を無事に生き残るための情報も盛りだくさんで、「ふーん…」で良いので、小学校中学年までに一度は目を通しておいてもらいたい一冊になっていました。

本書に関係する分野のメモ:力学(コリオリ力、大気の循環、気象衛星)、熱力学(断熱膨張・圧縮・気圧)、比重(低気圧・高気圧、前線)、流体力学・粘性(ケルビン・ホルムヘルツ波雲、雨粒の形)、電磁気学・波動の性質(ドップラー効果・偏波・反射・屈折・回折、気象レーダー、雷、夕焼け朝焼け(レイリー散乱)、雲(ミー散乱)、虹、蜃気楼)、相転移・転移熱(フェーン現象、気温減率)、比熱(海風・陸風、季節風など)、蒸気圧(不快指数)、結晶・分子・分子構造(雪の結晶、温室効果(赤外吸収スペクトル))、分子間力・表面張力(雨粒の形)、三角関数(緯度による地上に届く太陽エネルギーの差)

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